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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~日本で古くから愛されている『キレンジャク』~


「キレンジャク」はスズメ目レンジャク科レンジャク属の野鳥です。スズメのように群れをつくることから、漢字では「黄連雀」と書きます。全長は19~20㎝ほどで、頭部にはふわふわとした「冠羽」と目の前後に入る「過眼線」とよばれる黒い線模様が特徴です。

よく似た「キレンジャク」と「ヒレンジャク」


「キレンジャク」の体は全体的に灰色で、頭部と尾羽の下面はオレンジ色。オス・メスほぼ同色なので、見分けることは少し難しいと言われています。また、体の真ん中あたりの翼の先には赤色の突起が2対あり、「キレンジャク」の英名である「ワックスウィング」の由来にもなっているそうです。また、「キレンジャク」は尾羽の先が鮮やかな黄色ですが、よく似ている「ヒレンジャク」は赤色。「緋色」の「ヒレンジャク」、「黄色」の「キレンジャク」なので覚えやすいですね。また、「キレンジャク」も「ヒレンジャク」も、日本では平安時代から「連雀」の名前で人々に愛され、秋の季語にもなっています。

↑ヒレンジャク

植物の実を求めて渡りが決まる


「キレンジャク」は果実を餌にします。ヤドリギという落葉高木に寄生する植物の実が特に好物。ですから、「キレンジャク」は渡りを始めても、すぐに越冬地には向かいません。途中で通過する土地に寄り道して、木の実を食べつくすまで滞在します。長いときには1カ月滞在することもあるのだとか。渡りの最中で木の実が少ないと日本のあらゆる場所に「キレンジャク」が渡ってくるので、そんな年は愛鳥家たちから「当たり年」と呼ばれています。

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