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【天体関連ニュース】

2020年5月星空トピックス

5月の星空は惑星たちの競演に注目を

5月を迎えた星空では、ひしゃくの形をした「北斗七星」が高く昇っています。さらに、しし座、おとめ座、うしかい座など春の星座たちが煌めいています。世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症で外出もままならないGWですが、陽が沈み夕暮れの中に輝く惑星たちの競演を眺めながら、束の間のリラックスタイムを過ごしてみられてはいかがでしょうか。

「北斗七星」の見つけ方

おおぐま座の腰から尾を形づくっている「北斗七星」は、形も整っていてすぐに目に留まる星座です。「ひしゃく星」とも呼ばれている「北斗七星」を形づくっている7つの星の内、ひとつは3等星ですが、残りの6つは2等星なので星座の中でも特に見つけやすい星座です。時間によっては見え方が違ってきますが、20時頃の北の方角、地平線から50度くらいの高さの空を見上げてみてください。

月と惑星たちの競演を観察しよう!

5月中旬の明け方、南の空に輝く木星と土星と、少し離れた南東の空では火星が輝いています。14日(木)に下弦となる月が、12日(火)から16日(土)にかけてこれら3つの惑星に近づきます。月が木星と土星に最も近づくのは13日(水)の明け方です。木星、土星、月は、日付が13日に変わったばかりの頃には南東の空の低い位置にありますが、時間がたつにつれて高く昇り見やすくなります。月の北西にある約マイナス2等の木星が、月の光に負けずに輝く様子を楽しむことができるでしょう。月のすぐ北には約1等の土星を見つけることができます。15日(金)から16日(土)にかけて、月は火星に近づきます。10月の地球との最接近に向けて明るさを増している火星は、既に約0等に達していて、月の光に埋もれることなく力強い光を放っています。

夕方の西の空で金星と水星を探してみよう

夕方の西の空で明るく目立っていた金星が、5月に入ると高度を大きく下げ、一方で水星は、高度を上げていきます。そして、この2つの惑星は5月22日(金)に最接近します。

日の入り後、まだ空が明るいうちに、視界を遮るものがない場所で西の空に金星と水星を探し始めましょう。時間がたつにつれて空は暗くなり二つの惑星を探しやすくなります。約マイナス4等の金星は、肉眼で簡単に見つけることができますが。水星は約マイナス1等と金星よりはるかに暗いため簡単には見つかりません。しかし最接近する22日(金)には金星のすぐ左に水星が見えるので、目を凝らして探してみましょう。
日によって金星と水星の位置関係が変わりますが、双眼鏡があればすぐに水星を見つけることができます。ただし、双眼鏡で太陽を見てしまうと大変危険です。観察は日の入り後に始めましょう。

◆5月の満月は
5月7日(木)
◆5月の新月は
5月23日(土)です


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