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【天体関連ニュース】

2020年6月星空トピックス

水星が見ごろを迎える6月の星空

宵の空を見上げてみると春の星座が西に傾き始め、東の空には夏の星座が姿を見せるようになってきました。21日(日)には日本全国で部分日食が起こります。星空で注目したいのは水星です。2020年を通して最も見やすくなる1日(月)を皮切りに、3週間以上にわたって見やすい状態が続きます。

今年一番見やすい水星を探そう

太陽系の惑星のうち最も内側を回る水星は、普段は地平線からの高度が低く見つけるのが難しい惑星ですが、1日(月)には2020年を通して最も高い高度に達し、その後2週間ほど観察しやすい状態が続きます。水星を見つけるためには、日の入り直後、西側に遮る物がない場所で、真西の方位を確認します。そして、真西より少し北寄りの地平線から高度10度を超える空に、水星を探します。双眼鏡を持っている方は、肉眼より簡単に水星を捉えることができます。ただし。双眼鏡で太陽を見ないよう、必ず日の入り後に観察するようにしてください。

月と惑星の美しい競演

6月中旬の南の空には木星と土星が、少し離れて南東の空には火星が輝いています。そこに8日(月)から14日(日)にかけて、これら3つの惑星に近づきます。月が木星と土星に最も近づくのは9日(火)の明け方です。月の北には約マイナス3等の木星が、月の光に負けずに輝く様子を楽しむことができます。木星の東には土星が見つかります。月が火星に近づくのは13日(土)の明け方です。10月の地球との最接近に向けて明るさを増している火星は約0等に達していて、月の光に埋もれることなく力強い光を放っています。

21日(日)は日本全国で部分月食

21日(日)の夕方に日本全国で部分日食が起こります。アフリカからアジアにかけて一部の地域では金環食が起こりますが、日本では部分食となります。日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。太陽は、たいへん強い光と熱を出している天体です。そのため、肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまいます。安全な方法で観察しなければ、最悪の場合は失明する危険性があるので、日食グラスなど専用の観察器具を正しく使って、安全な方法で観察してください。なお、次に日本全国で部分食が起こるのは2030年6月1日です。このときは北海道の大部分で金環食となります。

◆6月の満月は
6月6日(土)
◆6月の新月は
6月21日(日)です


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