2020年1月星空トピックス
2020年もよろしくお願いいたします。
あけましておめでとうございます。2020年が始まりましたね。本年もネイチャーランドKyoeiをどうぞよろしくお願い申し上げます。され、早速ですが今月の星空トピックスをお届けさせて頂きます。
1月5日(日)夜明け前に「しぶんぎ座流星群」が見ごろ
8月の「ペルセウス座流星群、12月の「ふたご座流星群」とともに三大流星群と呼ばれている1月の「しぶんぎ座流星群」。今年の「しぶんぎ座流星群」の極大(最も多く流星群が出現する時刻)は、1月4日(土)17時頃と予想されています。しかし、夜半前は放射点の高度が低いため、観察に適した時間帯は5日(日)の夜明け前2〜3時間となります。日本で観察しやすい時間帯が極大から大きくずれているため、それだけ流星の数は少なくなると思われますが、月明かりの影響はなくまずまずの条件です。見える流星の数は、空の暗い場所で、1時間あたり最大20個程度と予想されます。観察では、空の方位を気にする必要はなく、広い場所で寝ころびながら肉眼での観察が適しています。朝夜は大変冷え込みますので、暖かい服装で観察してくださいね。
「さそり座」の赤い1等星「アンタレス」を見つけよう
1月の日の出前の南東の空には火星が見えています。21日(火)には、4日後に新月を迎える細い月が火星に近づきます。この日、火星は月のすぐ右に見えていますが、さらに火星の右下には、明るさで勝る「さそり座」の赤い1等星「アンタレス」観察することができます。火星はこれから東へ東へと移動していくため、今年火星が「アンタレス」の近くに見えるのは今の時期だけです。この機会に2つの赤い星の接近を楽しんでおきましょう。
月と金星の美しい競演
1月の日の入り後の西の空には、2019年末よりやや高度を上げた金星が明るく光っています。28日(火)には金星に新月後の細い月が近づき、目を引く眺めとなります。日が沈んで空が暗くなり始めたら、西の方角が開けた場所で観察をしてみてください。月は1日で大きく移動するため、前日の27日(月)にはまだ金星より右下のずっと低い位置にあり、見つけるのが難しいかもしれません。翌日29日(水)には、金星の左上の高い位置まで移動します。空が十分に暗くなると、月の暗い部分がうっすらと光っているのが分かります。この現象を「地球照(ちきゅうしょう)」と言い、太陽に照らされて明るく輝く地球が月の暗い部分を照らすために起こる現象です。
◆1月の満月は
1月11日(土)
◆1月の新月は
1月25日(土)です