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【天体関連ニュース】

2020年2月星空トピックス

寒い夜こそ煌めきを増す冬の星空

2月の星空は、低い位置に見られる天体に注目です。2月10日(月)前後は、日の入り直後の西の低空で水星を観察するチャンスです。水星よりも空の高い位置には宵の明星、金星が輝いています。月末には金星に細い月が近づき、美しい眺めになります。また、一部の地域が限られますが、この時期にはりゅうこつ座の1等星「カノープス」が、南の低空に姿を現します。機会があればぜひ探してみてください。

細く輝くお月様と金星の見事な競演

日の入り後の西の空には、宵の明星・金星がひときわ明るく輝いています。マイナス4等台の明るさで輝く金星は、日の入り直後のまだ明るい空の中でも目立っています。
2月27日(木)、28日(金)には金星の近くに細い月が見えます。明るい金星と細い月は、夕焼けの残る空の中で美しい眺めになるでしょう。金星や月は、スマートフォンのカメラでも簡単に撮影することができるので、ぜひチャレンジしてみてください。

長寿の星「カノープス」を見つけよう!

りゅうこつ座のカノープス(マイナス0.7等)は、おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで全天で2番目に明るい星(恒星)です。しかし、日本の多くの地域でのカノープスの南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)は低く、見つけにくい星としても知られています。カノープスが見える計算上の北限は北緯約37.9度おおむね福島県の北端で、それより北ではカノープスは地平線より上に昇らず、見ることができません。反対に南の地域ほどカノープスの南中高度が高く、比較的見つけやすくなります。

カノープスは本来白く輝く恒星です。しかし、空の低い位置に見える星は地球の大気の影響で、実際の明るさよりも暗く、赤みがかかった色に見えます。中国では、カノープスを「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」と呼び、この星を見ると寿命が延びる、という言い伝えがあるそうです。

◆2月の満月は
2月9日(日)
◆2月の新月は
2月24日(月・祝)です


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