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【天体関連ニュース】

2021年7月星空トピックス

梅雨真っ只中の7月スタートですが、日が暮れると夏の大三角を形作る星々など、夏の星々が空に広がるようになってきました。今月は西の低い空に金星が輝き、すぐそばには火星が確認できます。また、24日(土)夜から27日(火)未明にかけては、月が土星と木星に相次いで接近していく様子を観察することができます。

地球の隣の2惑星(金星・火星)が接近

日の入りの後の空を眺めていると、西の低い位置に金星が輝き始めます。金星の近くには、肉眼でははっきり見えないかもしれませんが火星も見えています。この2つの惑星が、7月12日(月)から14日(水)にかけて、かなり接近してた状態で観察することができます。金星は地球の1つ内側を、火星は地球の1つ外側を回るお隣の惑星ですが、地球から同じ方向に見えるとてもレアな期間と言えます。

火星はぜひ望遠鏡を使って観測を

金星と火星が最も接近して見えるのは7月13日(火)の夕方で、月の見かけの直径の距離に2つの星が収まるほどの近い角度です。ただし、明るさの差は大きく、金星がマイナス3.9等と大変明るく輝いているのに対し、火星は1.8等とだいぶ暗めです。その差はおよそ200倍。薄明で空が明るいこともあり、火星は肉眼では見えづらいかもしれません。その場合には、双眼鏡や小さな望遠鏡を使うと見えやすくなりますので、お持ちの方はぜひ試してみてください。

月が土星と木星に相次いで接近

7月下旬の真夜中過ぎ、南の空では土星と木星が姿を見せています。24日(土)~26日(月)にかけて、月が土星と木星に相次いで近づきます。月が土星に近づいて見えるのは、7月24日(土)宵から25日(日)未明にかけてです。24日(土)の月と土星は、日の入り後東南東の地平線から昇ってきます。その後、真夜中頃には南の空で並んで輝きます。24日(土)はちょうど満月で、月は強い明かりを放っています。一方、土星は0.2等で、夜空の星の中では目立つ明るさなのですが、月と並ぶと穏やかな輝きに見えるかもしれません。その後、25日(日)未明から夜明けにかけて月と土星は徐々に近づいていくのですが、日本では最も近づく前に朝を迎えます。

◆7月の新月は
7月10日(土)
◆7月の満月は
7月24日(土)です


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