【天体関連ニュース】
2020年9月星空トピックス
残暑厳しい今年の夏もようやく終わりに近づき、9月22日(火)には秋分を迎えます。蝉の大合唱から秋の虫の声に変り、星空では華やかだった夏の星空から、明るい星が少ない秋の装いに衣替えです。
赤く輝きを放つ火星が見ごろ
明け方ごろの南西の空では、急激に明るくなってきた火星が存在感を増しています。6日(日)から7日(月)にかけて、この火星の近くを下弦前の明るい月が通り過ぎていきます。約マイナス2等の火星は、月の光に紛れることなく赤く輝きを放っています。その後も火星は、10月6日(火)に迎える地球との最接近へ向けてますます明るさを増し、9月末には、マイナス2.5等に達します。是非、この機会に肉眼だけではなく望遠鏡でのぞいてみてください。
月と惑星たちの競演にも注目を
宵の南の空では、夏の星座を背景に土星と木星が仲良く並んで輝いています。0等台で比較的穏やかな輝きの土星と、マイナス2.5等前後で強く輝く木星とのコントラストは、興味深い眺めになっています。25日(金)から26日(土)にかけて、この2つの惑星の近くを月が通り過ぎていきます。木星と土星の動きは小さく数日間では位置関係はほとんど変わらないため、月の動きや大きさが観察できるチャンスです。
◆9月の満月は
9月2日(水)
◆9月の新月は
9月17日(木)です