2019年12月星空トピックス
天体ショーが目白押しの12月の星空
夜になると気温が一気に冷え込み、星々の輝きが一層増して見え、いよいよ冬本番。夕方の西の空では金星が目立つようになってきました。12月15日(日)には「ふたご座流星群」の活動が極大(もっとも流れ星が見える時期)を迎えます。一晩中月明かりの影響がありますが、気楽に空を眺めてみてはいかがでしょう。26日(木)には日本全国で部分日食が起こります。日食グラスなどを使って安全に今年2回目の部分日食を観察してください。
明るく輝く金星と土星の競演
12月の初めごろ、夕方暗くなった頃に南西の空を見ると、「宵の明星」となった金星が輝いています。金星は日に日に高度を上げ、左上には土星が見えています。土星は、金星とは反対に徐々に高度を下げていき、月末には地平線に近くなってたいへん見づらくなります。9日(月)から13日(金)にかけて、金星と土星がすれ違うように接近をし、最も近づいて見えるのは11日(水)です。前後の何日間かは、とても明るい金星と控えめな明るさの土星が寄り添う様子は見ものです。
12月15日(日)に「ふたご座流星群が極大」
2019年の「ふたご座流星群」は、12月15日(日)4時頃に極大を迎えると予想されています。今年は、下弦前の明るい月が一晩中空を照らしているため、観察の条件はあまり良くありません。それでも、14日(土)の夜は、ある程度の数の流星が見えると予想されます。空の暗い場所で観察すれば、最大で20個程度の流星が見えるかもしれません。また、13日(金)の夜も、普段より多くの流星を見ることができると思われます。いずれの夜も、20時頃から流星が現れ始め、本格的な出現は22時頃から、真夜中を過ぎた頃に流星の数が最も多くなり、5時頃まで出現が続くと予測されています。観察には、近くに明かりがなく空を広く見渡せる場所で寝っ転がって観察するのがオススメです。この時、空の方位を気にする必要はなく、肉眼での観察が適しています。夜は大変冷え込みますので、暖かい服装で観察してくださいね。
12月26日(木)に全国で部分日食♪
12月26日(木)の午後に日本全国で部分日食が起こります。世界の一部地域では金環食が起こりますが、日本では部分食となります。また、東日本や北日本では、太陽が欠けたまま日の入りとなる「日入帯食(にちにゅうたいしょく)」となります。日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。日食グラスなど専用の観察器具を正しく使って、安全な方法で日食を観察してください。
◆12月の満月は
12月12日(木)
12月の新月は
12月26日(木)です