2018年3月の星空トピックス
星たちも春を感じる季節の到来
梅が咲き、桃が咲き、21日(水)の春分を過ぎると桜も少しづつ芽吹く季節。夜はどんどん短くなり、冬の空で鋭く輝いていた星や月は、ふんわりと柔らかい印象に衣替えする季節です。
満月で始まり満月で終わるお月様
3月1日(木)の月は、翌日満月を迎える小望月。そして31日(土)は3月2度目の満月を迎える「ブルームーン」がお目見えします。ブルームーンは同じ月に2回満月を迎える2度目の満月を指し、この珍しい現象に古くから「見ると幸せになれる」というジンクスがあるんですよ。
明け方の空で惑星と月が競演
夜明け前の南の空には、木星がひときわ明るく輝いています。木星より東寄り、少し低いところでは、7月の最接近に向けて徐々に明るくなってきた火星がオレンジ色に輝いています。さらに、南東の低い空では、土星が明るく柔らかな光を放っています。3月上旬、南から南東にかけて、それぞれに個性的な輝きをみせる三つの惑星がバランスよく並んで、華やかな星空が観察できます。そして、7日(水)から11日(日)にかけて、さらに下弦前後の月が惑星たちに次々と近づき、星空の変化を楽しめる数日間となります。
金星の近くで輝く水星を見つけよう♪
3月の中旬頃には日の入り直後の水星が西の空で見つけやすくなります。水星は、普段は高度が低く見つけるのが難しい惑星ですが、3月16日(金)に東方最大離角を迎えるため、3月11日(日)から3月20日(火)にかけて、とても観察しやすくなります。さらにこの時期、水星のそばでは、金星が鋭い輝きを放っています。日の入り直後、西側にさえぎるもののない場所で、まずは地平線近くに輝く金星をみつけます。金星が見つかったら、その少し右上あたりに控えめに輝く水星を探しましょう。一般的な双眼鏡では、金星を覗いたときに、ちょうど視野ぎりぎりくらいのところで水星をとらえることができます。肉眼で探すより、ずっとみつけやすいでしょう。※双眼鏡で太陽を見ないよう、必ず太陽が沈んでから観察するようにしてください。東方最大離角の16日(金)を過ぎると、水星が徐々に高度を下げるのに対し、金星は逆に高度を上げていきます。20日(火)前後には、この二つの惑星はほぼ同じ高度で並んで輝きます。
◆3月の満月は
3月2日(金)・3月31日(土)
◆3月の新月は
3月17日(土)です