2018年2月の星空トピックス
西日本と東日本で楽しみ方が違う!?春を迎える2月の星空
十六夜の明るい月夜で始まる2月。日数が少ないということもあり、今月はめずらしく満月がありません。暦は3日(土)に節分、4日(日)に立春とまだまだ厳しい寒さの中で、少しづつ春を迎える準備が始まります。
夜明け前の東の空で、月や惑星を楽しもう
明け方の空ではだいぶ距離は離れてしまいましたが、変わらず木星と火星が輝き土星も少しずつ高く昇り観察しやすくなってきます。赤っぽく見える火星の近くには、同じく赤っぽく見える星「アンタレス」が輝いています。透明度の高い冬の夜空ともそろそろお別れです。宵の空からはもう春の星座たちが地上の春を待ちきれない、とばかりに昇ってきています。
2月2日(金)は東日本限定の「レグレス食」
2月2日(金)の明け方に、しし座の1等星「レグルス」が月に隠される「星食」が観察できます。ただ、満月過ぎの大変明るい月に隠れることになるので、肉眼ではなかなか捉えるのが難しいかもしれません。食が始まる前に「レグレス」のある位置を確認しておき、望遠鏡や双眼鏡を使って観察するとその様子をしっかり楽しむことができます。残念ながら名古屋付近より西の地域では、「レグルス」が月に隠されず、食となりませんが、月のすぐそばを通る「レグレス」の様子を観察してみるのも面白いですよ。
関東以南限定、長寿になれる星「カノープス」を見つけよう
「カノープス」は全天で2番目に明るい1等星です。日本の多くの地域では南の空の低い位置にあるため見つけにくく、残念ながら北日本では地平線より上に昇らないことからその姿を見ることができません。関東以南限定になりますが、よく晴れた夜に南の空が開けた場所で「冬の大三角」や「おおいぬ座」を目印に「カノープス」を探してみましょう。カノープスは白色の恒星ですが、空の低い位置に見える場合は地球の大気の影響でやや暗く赤っぽい色に見えます。中国では、「カノープス」を『南極老人星』と呼び、この星を見ると寿命が延びる、という伝説があるそうですよ。夜更け前にカノープスが南中する2月は観察のチャンスです。是非、チャレンジしてみてください。
◆2月の満月は
今月はありません
◆2月の新月は
2月16日(金)です