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【天体関連ニュース】

2017年9月の星空トピックス

秋の気配を感じる9月の星空は月と惑星の競演に注目

暑さ厳しく長かった夏がようやく過ぎる9月の星空は、月と惑星が見事な競演を見せてくれます。また、この時期台風が上陸しやすいシーズンですが、台風一過のあとは夜空を眺めてみることをおすすめします。台風に洗われた夜空は空気が澄み渡り、いつもより透明感のあるキラキラと輝く星空が広がります。

夜明けの東空で水星が観測できるチャンス到来

太陽系の惑星の中でもっとも内側を回っている水星は、地球から見ると常に太陽と近い方向に位置していることから観察するのが難しい惑星です。日の出直前の明るくなり始めた東の空か、日の入り直後のまだ明るさの残る西の空低いところにいつも位置しているため、空の明るさが邪魔になってとても見つけにくい天体なのです。この水星が9月10日(水)から16日(土)にかけて、日の出30分前に比較的見つけやすい位置で観測できます。また、水星の明るさは日を追うごとに0等級からマイナス等級へと増していくので、この期間の後半ほど条件が良くなります。

月と火星&水星を双眼鏡のひとつの視野で観測を

9月中旬ごろからの日の出直前の東の空では、金星がひときわ輝きを放っています。そして、金星の左下にはこの時期だけ見つけやすい位置にある水星がお目見えします。この金星と水星に、20日(水)の新月に向かって細くなりつつある月が、9月18日(月)、19日(火)と順番に近づきます。まずは18日(月)、月に近づくのは金星です。日の出時刻の1時間ほど前の明るくなり始めた空では、細い月は見えにくいですが明るく輝く金星を手掛かりに月を探してみましょう。また、このとき月の影の部分が地球からの反射光に照らされてうっすら光る「地球照」という現象も観察できるでしょう。続いて19日(火)には、さらに細く低くなった月が水星と火星に近づきます。月齢28は、見つけられるほぼ限界の月といわれています。水星を目印に双眼鏡をのぞいてみると、天気などの条件が良ければ、視野の中でちょうど火星と水星の間にすっぽりとはまり込んだように、細い月が観測できるかもしれません。

形を変える月と木星・土星の競演も

9月22日(金)ごろの日の入り直後、真西より少しだけ南寄りの地平線近くの低い空に木星が輝いています。この木星に新月を過ぎたばかりの細い月が近づきます。マイナス1.7等の明るさで輝く木星ならば、黄昏時のまだ明るい空の中でも見つけやすいでしょう。このあと月は、28日(木)のまでの間、日に日に満ちていきながら東へ東へと星空の中を移動します。26日(火)から27日(水)にかけて、宵のうち南西の空に見えている土星のそばを通過します。
◆9月の満月は
9月6日(水)
◆9月の新月は
9月20日(水)です


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