2017年4月の星空トピックス
4月1日(月)は月が1等星を隠す「アルデバラン食」
春も本番を迎え、春霞や黄砂などで夜空はぼんやりかすみ、月や星の輝きもやわらかく感じられるころ。4月1日(土)の宵の空では、月齢4の細い月がおうし座の1等星アルデバランを隠す「アルデバラン食」が起こります。
今回の「アルデバラン食」は、日本全国で観察することができます。潜入、出現ともに、空の中ほどの見やすい位置で起こりますが、潜入の時刻にはまだ空が明るいため、肉眼でアルデバランを見つけることが難しいかもしれません。月を手掛かりに望遠鏡や双眼鏡を使ってアルデバランを探すと、アルデバランが月の暗い縁に隠れる瞬間、突然消えるように見える“潜入”の様子を観察することができます。東京では“潜入”が18時45分、アルデバランが月の明るい縁から現れる“出現”が19時53分です。出現後には、空も十分暗くなり、月のすぐ近くでオレンジ色に輝くアルデバランを確認することができます。
アルデバランの潜入と出現の時刻は地域によって異なります。日本国内のおもな地点における「アルデバラン食」の予報時刻と高度はコチラ↓↓。
4月10日(月)~11日(火)は満月と木星が見頃
4月8日(土)ごろには木星が見頃を迎えます。日の入りの頃に東の空から昇り、真夜中頃に南中し日の出の頃に西の空に沈む木星は、マイナス2.5等とひときわ明るく輝きます。10日(月)から11日(火)にかけて、満月のそばを木星が通過しますが、最も近づくのは11日(火)の朝。10日(月)、11日(火)の2日連続で観察すると、星空に対する月の移動の様子がよくわかります。
4月17日(月)は月と土星が接近
夜明け前の南の空には、夏の星座とともに土星が昇り4月17日(月)には月と並んで観察することができます。この日の土星は、前日の23時頃、月を追いかけるように昇ってきて、最も月と近くなるのは東京で3時45分頃。その後、5時過ぎの夜明けとともに青空へと溶け込んでいきます。
◆4月の満月は
4月11日(火)
◆4月の新月は
4月26日(水)です。