2017年3月の星空トピックス
月と惑星たちが華やかに彩る夜空
長かった冬も終わりを告げ、3日(金)には桃の節句、20日(月)には春分を迎えます。昼の明るい時間が長くなるにつれ、春の気配が色濃くなる3月。夜空では惑星たちが月とまるでダンスを踊っているような華やかな競演が繰り広げられます。
月と木星・土星のダンス
明け方の南西の空には木星が美しく輝いています。木星と月が最も接近するのは15日(水)で、月のすぐ左下に輝く木星を観察することができます。そして同じ頃、南の空では土星を見つけることができます。15日(水)に木星に接近した月は、満月を過ぎ少しずつ細くなりながら21日(火)になると土星と接近。日を追うごとに変わる月の形と、惑星たちとの競演は毎日観察しても飽きない夜空のショーとも言えますね。
3月1日(水)・2日(木)は月と金星・火星が接近
2月末に新月を迎えた細い月が3月1日(水)・2日(木)に金星と火星に接近します。1日(水)には、マイナス4等級を超えるとても明るい金星と月が少し離れて並ぶ様子が楽しめます。そして、翌日2日(木)には月の下に火星・木星と並ぶ様子も見ることができ、日々位置を変えながら少しずつ形が変わる月がよりドラマチックに観察できます。
金星に代わって西の空に水星がお目見え
冬の間、宵の空で輝きを誇っていた金星は3月後半になると次第に高度を下げ、やがて見えなくなります。代わって3月の末から日の入り後の西の空で輝くのが、普段は高度が低くて見づらい水星がお目見えします。特に3月26日(日)から4月7日(金)までの日の入り後ほどなくの時刻は大変観察しやすい位置にあるので、ぜひこの機会に地平線近くを双眼鏡で探してみてください。
◆3月の満月は
3月12日(日)
◆3月の新月は
3月28日(火)です。