「木原さん」の天体写真集Part31 ~2022年05月27日(金)~28日(土)@奈良県川上村
お馴染み「木原さん」から、以前も同じ場所で投稿してくださった2022年05月27日(金)~28日(土)@奈良県川上村で撮影された、幻想的なお写真が届きましたので、早速ご紹介したいと思います!
新星景
「新星景」とは、固定撮影と追尾撮影をそれぞれ別撮りし、画像処理によってそれらを合成することでより高品質の星空と風景を撮影する技法です。過去にも「木原さん」に投稿頂いたお写真もぜひご覧ください。
撮影日 :2022年5月28日(土)
再現時刻 :01:16
レンズ :Sigma14-24mm f2.8DG(14mmで撮影)
カメラ :EOS70D(非改造)
赤道儀 :スカイメモS
ISO6400 f3.5 60秒
固定フレーム 16枚、追尾フレーム 26枚
画像処理ソフト:Sequator、photoshop
干潟星雲と猫の手星雲
「干潟星雲」(M8、NGC6523) は、「いて座」にある散光星雲。散光星雲を南北に横切る帯状の暗黒星雲が干潟に似ていることから、「干潟星雲」と名が付けられているそうです。また、「猫の手星雲」は「さそり座」の散光星雲。 別名肉球星雲」や「熊の手星雲」とも呼ばれるそうです。星座や星雲は何かの形に見立てて名前が付けられていることが多いので、一気に親近感が増しますね!
鏡筒 : LX70-150(750mm)
カメラ: EOS6D(HKIR)
赤道儀: Advanced-VX
ガイド: 240mm+QHY5L-Ⅱ
ソフト: ASIAIR
画像処理ソフト:Pixinsight コンポジット、初期処理
PSで仕上げ
ISO1600
300秒
24枚コンポジット(2時間00分)
アンタレス、NGC6144とM4
「さそり座」の心臓、「アンタレス」とその付近に位置する「NGC6144、M4」を捉えた、とっても華やかなお写真!2次元と思ってしまいがちな星空ですが、「M4」が直径75光年、「NGC6144」が直径62.5光年で、大きさはほぼ同じ。ですが、地球からの距離は異なり、「M4」は7200光年、「NGC6144」は2万9000光年と4倍以上違うそうです。つまり、宇宙は三次元なんですね!
鏡筒 : LX70-150(750mm)
カメラ: EOS6D(HKIR)
赤道儀: Advanced-VX
ガイド: 240mm+QHY5L-Ⅱ
ソフト: ASIAIR
画像処理ソフト:Pixinsight コンポジット、初期処理
PSで仕上げ
ISO1600
300秒
21枚コンポジット(1時間45分)
三裂星雲
「いて座」に位置する「三裂星雲(散光星雲)」は、明るい散光星雲が暗黒星雲によって3つに引き裂かれたように見えることから、名付けられた星雲。ただ、実際には星雲が3つに分割されているわけではなく、輝いて見える散光星雲の手前に位置する暗黒星雲の姿により、そのように見えているのだそうです。やはり、宇宙は三次元!
鏡筒 : EdgeHD800+RD(*0.7)
カメラ: EOS70D(SEO-SP4)
赤道儀: EM200+E-ZEUS
ガイド: QHY5L-Ⅱ(120mmガイド鏡)
ソフト: ステラショット2で導入
APT+PHD2で撮影
画像処理ソフト:Pixinsight コンポジット、初期処理
PSで仕上げ
ISO1600
300秒
28枚コンポジット(2時間20分)
今回もステキなお写真をありがとうございました!またのご投稿をお待ちしております!