「木原さん」の天体写真集Part29 ~2022年4月8日(金)~9日(土)@奈良県川上村
星空マイスターの「木原さん」から2022年4月8日(金)~9日(土)@奈良県川上村で撮影された、新星景や星雲、銀河などとても美しいお写真が届きましたので、早速ご紹介したいと思います!
新星景
「新星景」とは、固定撮影と追尾撮影をそれぞれ別撮りし、画像処理によってそれらを合成することでより高品質の星空と風景を撮影する技法です。さすがマイスター。じっと見ていると星空に吸い込まれていきそうな、とても美しいお写真ですね!
撮影日 : 2022年4月9日
再現時刻 : 02:16
レンズ : Sigma14-24mm f2.8DG(14mmで撮影)
カメラ : EOS70D(非改造)
赤道儀 : スカイメモS
・ISO3200 f3.5 60秒
・固定フレーム 5枚、追尾フレーム 61枚
はくちょう座 ペリカン星雲(Pelican Nebula 、IC5067〜5070) 散光星雲
ペリカン星雲は、はくちょう座の尾部、デネブの近くに見える散光星雲。恒星が形成される巨大な領域で、地球から1800光年の位置にあります。
鏡筒 : ED80Sf(RD 510mm)
カメラ: EOS70D(SEO-SP4)
赤道儀: EM200+E-ZEUS
ガイド: QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
ソフト: ステラショット2で導入
APT+PHD2で撮影
・ISO1600 300秒 6枚コンポジット(30分)
・Pixinsight コンポジット、初期処理 PSで仕上げ
りょうけん座 M3 (NGC 5272) 球状星団
りょうけん座の球状星団は地球から距離は約33900光年。500,000個の恒星を抱える大きな球状星団。見かけの等級は約6.4等で、双眼鏡などでも観察することができます。なんだか宇宙にぽっかり空いた穴のようにも見えますね♪
鏡筒 : ED80Sf(RD 510mm)
カメラ: EOS70D(SEO-SP4)
赤道儀: EM200+E-ZEUS
ガイド: QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
ソフト: ステラショット2で導入
APT+PHD2で撮影
・ISO1600 300秒 6枚コンポジット(30分)
・Pixinsight コンポジット、初期処理 PSで仕上げ
ヒクソンコンパクト銀河群44(HCG44)
しし座 渦巻銀河 NGC3187(棒渦巻銀河)、NGC3185(渦巻銀河)、NGC3190(渦巻銀河)、NGC3193(楕円銀河)の4つの銀河が属する珍しい天体です。どこがどれなのか、マイスターが解説画像も送ってくださったので、ご紹介したいと思います!
鏡筒 : EdgeHD800
カメラ: EOS6D(HKIR)
赤道儀: Advanced-VX
ガイド: 120mm+ASI 120MM-mini
ソフト: ASIAIR
・ISO1600 180秒 46枚コンポジット(2時間18分)
・Pixinsight コンポジット、初期処理 PSで仕上げ
りょうけん座 M106(NGC 4258) 渦巻銀河
りょうけん座M106銀河は、北斗七星のすぐ上に位置する「りょうけん座」に属する銀河で、Sb型の渦巻き銀河に分類されています。渦の立体感と奥行きを感じる迫力満点のお写真ですね!
鏡筒 : EdgeHD800
カメラ: EOS6D(HKIR)
赤道儀: Advanced-VX
ガイド: 120mm+ASI 120MM-mini
ソフト: ASIAIR
・ISO1600 180秒 40枚コンポジット(2時間)
・Pixinsight コンポジット、初期処理 PSで仕上げ
今回も思わず息をのむほど美しい写真の数々をありがとうございました!是非またのご投稿をお待ちしております!