「木原さん」の天体写真集Part21~2020年10月の星雲~
ネイチャーランドNOSEの星空写真マイスター、木原さんから大阪府堺市で10月に撮影された、とても幻想的な星雲のお写真が届きました!早速ご紹介したいと思います♪
らせん星雲NGC7293(Caldwell 63)
「らせん星雲NGC 7293(Caldwell 63)」は、みずがめ座にある有名な惑星状星雲。太陽系に最も近い惑星状星雲の1つで、猫のような目の形をしている中心部の白色矮星が「らせん」の名前の由来。覚えやすいですよね!最近の研究では周囲に淡い環状のガスが広がっていることがわかっていて、環状部まで含めると全体の大きさは満月の約半分くらいあるそうです。
ウィザード(魔法使い)星雲(鳳凰星雲) NGC 7380(Sh2-142)
「魔法使い星雲(Wizard Nebula)」と名付けられた散開星団を含むこの天体は、ケフェウス座の方角約8000光年の先に位置しています。見かけの大きさでは、満月を覆うほどですが、誕生してまだ間もない若い散開星団「NGC 7380」は、星間ガスと塵の雲の中に今も隠され非常に暗い星雲です。
ばら星雲 NGC2237-9、2246(Caldwell49)
ばら星雲は、星間ガスが電離して出来た輝星星雲の一種で、淡く広がっている天体。ばら星雲「The Rosette Nebula NGC2237-9 2246」の「rosette」は、「リボンなどのバラ飾り」「バラに似たもの」という意味があるそうですが、まさに宇宙に咲くばらですね!天体写真ファンに人気の星雲ですが、別名「骸骨星雲」と呼ばれていて、真ん中に空いた黒い暗黒星雲部分を骸骨の左目と想定すると、確かに左を向いた人間の骸骨の様に・・・
IC1396 (+ ガーネットスター + 象の鼻)
IC1396は、ケフェウス座で輝く視直径の大きな散光星雲(輝線星雲)です。ケフェウス座μ星(写真左右上に写っている明るい星)は、赤く輝く色合いから「ガーネット・スター」の愛称で親しまれています。 「ガーネット・スター」は、脈動変光星の一つで、730日の周期で3.4等から5.1等へと明るさが変わります。また、この大きな散光星雲IC1396の中には、複雑な色と構造を持つ 分子雲(vdB142)が光っています。この星雲vdB142は大変淡く捕らえにくい星雲ですが、その特徴的な形から「象の鼻」とも呼ばれて海外では大変人気のある星雲です。
・カメラ:EOS6D(HKIR) + NB1フィルター
・鏡筒 :LX70-150(750mm)
・赤道儀: Advanced-VX
・ガイド: 240mm+QHY5L-Ⅱ-M
・ソフト: ステラショット
SI8 コンポジットパネル利用、初期処理
PS CS6で仕上げ
「木原さん」、今回も雄大な星雲のお写真ありがとうございました!またのご投稿をお待ちしております♪