「木原さん」の天体写真集Part18~2月の星々~
ネイチャーランドNOSEの星空写真マイスター、木原さんが2月の天体写真を投稿してくださいました。
2020年2月21日(金)@ご自宅(大阪府・堺市)のお庭で撮影
M1(かに星雲)
冬の星座である牡牛座の中で輝く「かに星雲」は、地球から7000光年離れている星雲です。この「かに星雲」は、西暦1024年に突然出現した超新星の残骸ですが、超新星の爆発は凄まじかったらしく、満月ほどの明るさがあったようです。そして、今もなお秒速約2000キロという速度で外側に広がっているそうです。
・鏡筒:edgeHD800+RD (1422mm)
・カメラ:EOS70D(SEO-SP4) + HEUIB-Ⅱ+ NB1
・赤道儀:Advanced-VX
・ガイド:QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
・ソフト:ステラショット
・画像処理:ステライメージ8でダーク&フラット補正、コンポジット並びに下地調整
Photoshop CS6にて最終仕上げ
IC434(馬頭星雲)
オリオン座の三ツ星のすぐわきにある有名な暗黒星雲です。「馬頭星雲」という愛称の通り、チリを多く含んだガスが奥にある散光星雲の光をさえぎって、馬の首のようなシルエットが浮かび上がっています。眼視ではほとんど見えませんが、写真に撮るとそのユニークな姿が浮かび上がってくるため、昔から人気の高い星雲です。
・鏡筒:edgeHD800+RD (1422mm)
・カメラ:EOS70D(SEO-SP4) + HEUIB-Ⅱ+ NB1
・赤道儀:Advanced-VX
・ガイド:QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
・ソフト:ステラショット
・画像処理:ステライメージ8でダーク&フラット補正、コンポジット並びに下地調整
Photoshop CS6にて最終仕上げ
NGC2359(トールのかぶと星雲)
おおいぬ座の散光星雲です。その形から「トールのかぶと星雲」や「あひる星雲」と呼ばれています。この星雲には、「ウォルフ・ライエ星」という超新星になる直前の高温の巨星があり、吹き飛ばされた周りのガスが泡のように広がっている様子が、中心星の光で照らされています。
・鏡筒:edgeHD800+RD (1422mm)
・カメラ:EOS70D(SEO-SP4) + HEUIB-Ⅱ+ NB1
・赤道儀:Advanced-VX
・ガイド:QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
・ソフト:ステラショット
・画像処理:ステライメージ8でダーク&フラット補正、コンポジット並びに下地調整
2020年2月23日(日)@鶴姫公園(奈良県)で撮影
IC443(くらげ星雲)
「くらげ星雲」は、ふたご座の足元にある二つの星、TejatとPropusの間に広がる比較的大きな散光星雲で、超新星爆発でできた星雲だと考えられています。その見た目通り、宇宙にゆらゆらと浮かんでいるように見えることから、海外でも「Jerry Fish Nebula」と呼ばれています。
・場所:鶴姫公園(奈良県)
・鏡筒:ED80sf + RD(510mm)
・カメラ:EOS70D(SEO-SP4) + HEUIB-Ⅱ
・赤道儀:Advanced-VX
・ガイド:QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
・ソフト:ステラショット
・画像処理:ステライメージ8でダーク&フラット補正、コンポジット並びに下地調整
Photoshop CS6にて最終仕上げ
M65・M66・NGC3628(しし座 トリオ銀河)
「しし座のトリオ銀河」は「三つ子銀河」とも呼ばれる小さな銀河団で、しし座の後ろ脚の付け根当たりにバランスよくきれいに並んでいます。このトリオ銀河団の特徴は、3つの銀河が3つとも違った色と形をしていることにあります。 NGC3628銀河は横長で暗いイメージで、M65銀河は明るい黄色で紡錘形をしています。M66銀河は、青色の渦巻と淡い広がりがよくわかる銀河です。
↓トリミング画像
・場所:鶴姫公園(奈良県)
・鏡筒:ED80sf + RD(510mm)
・カメラ:EOS70D(SEO-SP4) + HEUIB-Ⅱ
・赤道儀:Advanced-VX
・ガイド:QHY5L-Ⅱ(240mmガイド鏡)
・ソフト:ステラショット
・画像処理:ステライメージ8でダーク&フラット補正、コンポジット並びに下地調整
Photoshop CS6にて最終仕上げ
今回も宇宙の壮大さをロマンを感じる素敵なお写真ありがとうございました!