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「木原さん」の天体写真集Part12~夏の夜空を彩る火星・木星・土星~

2018年の夏は火星大接近と木星・土星の競演が話題になっていますね!今回、そんな夏の夜空を彩る3惑星を木原裕一さんが撮影してくださったので、ご紹介したいと思います。

火星
@2018年8月1日(水)大阪府堺市


現在、肉眼でも赤く輝く火星が観察できますが、こうして見てみると火星にも明るい部分と暗い部分があるのがはっきりと分かりますね!。ちなみに、火星で砂嵐が発生することは珍しくなく、ときには数日である地域全体を覆うほどの規模に発展することがあります。そして、今まさに火星では嵐が今年5月頃から発生していて、6月の時点で約3500万平方km、火星の約4分の1を覆うほどの大きさにまで成長。これほどの規模の砂嵐が観測されたのは2007年以来、11年ぶりのこと。そういった砂嵐の影響で、火星表面の暗いか部分と赤く明るい部分の分布がかなり変化しているのだそうです。
・カメラ:ASI290MC
・鏡筒:EdgeHD800
   Explore Scientific 3xフォーカルエクステンダー
   ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム
・赤道儀:Advanced-VX
・ソフト:Firecaptureで20000フレーム撮影*10枚
    AutoStakkert!3でスタック(40%)
    Registax6にてwavelet処理(強調処理)
    Winjuposで10枚 De-Rotation(合成)
    SI8、Photoshop CS6で仕上げ

木星
@2018年6月2日(土)大阪府堺市


木星といえば、この縞模様ですよね!まるで天然石のような美しい模様と、写真真ん中左上にある赤い丸っぽいゾーンも木星らしさのひとつと言えます。この赤い丸っぽいゾーンは「大赤斑(だいせきはん)」と呼ばれ、長径が2.4キロメートル〜4万キロメートル、短径が1.2キロメートルから1.4万キロメートルで、なんと地球が2〜3個がまるごと納まる大きさです!そしてこの大赤斑内部では、台風がとんでもない暴風となっています。なんと風速が秒速180m、早い部分では秒速350m(銃から発射される弾丸と同じ速さ)にもなっているというから驚きです。
・カメラ:ASI290MC
・鏡筒:Nishimura(60cm 経緯儀式反射望遠鏡)
   ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム
・ソフト:Firecaptureで90秒撮影
    AutoStakkert!3でスタック(50%)
    Registax6にてwavelet処理(強調処理)
    SI8、Photoshop CS6で仕上げ

土星
@2018年7月21日(土)大阪府堺市


土星は木星型惑星と呼ばれる、ガスの惑星です。太陽系では木星の次に大きい惑星で、地球の9倍もあります。人気の高い惑星ですが、その理由のひとつが土星の「環」。かつて、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で観察しても、当時の技術では「環」がよく見えなかったことから、「土星は3つの星が集まってくっついている」「耳がある」と考えられていたそうです。実際には土星の白い環は、小さな氷のかけらのようなものでできています。
・カメラ:ASI290MC 
・鏡筒:EdgeHD800
   Explore Scientific 3xフォーカルエクステンダー
   ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム
・赤道儀:Advanced-VX
・ソフト:Firecaptureで90秒撮影*20枚
    AutoStakkert!3でスタック(50%)
    Registax6にてwavelet処理(強調処理)
    Winjuposで20枚 De-Rotation(合成)
    SI8、Photoshop CS6で仕上げ

いつも美しい宇宙をご紹介くださる木原さんの、今旬な3惑星でした!今回も素敵なお写真、ありがとうございました♪


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