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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑〜モノトーンボディがおしゃれな「オオバン」


「オオバン」はツル目クイナ科オオバン属に分類される鳥類で、アフリカ大陸北部やユーラシア大陸、アイスランド、イギリス、スリランカ、日本、フィリピンに生息しています。夏にはヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬になると東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠などの温かい地域に渡来して冬を越します。日本では、1960年代までは秋田県以北で繁殖し、越冬期には西日本へ渡ってくる鳥でしたが、1980年代から日本での越冬・繁殖分布が広がり始め、1990年代以降は九州より北のほとんどの県で繁殖・越冬(沖縄は越冬のみ)するようになりました。
陸上を歩くこともありますが、水面にいることが多く頭をこくこくと揺らしながら泳いでいます。警戒心が強く、いつもいそいそと泳いでいる印象があります。

モノトーンボディに赤い目が映える個性派


「オオバン」は全長32〜39cm、翼を広げた大きさ(翼開長)は70〜90cmほどです。黒いからだにおでこからくちばしにかけては白、といったモノトーン配色に、ルビーのように赤い目が特徴的。顔の真ん中にある白い部分は額板といい、羽毛がなく、くちばしのように硬くなっています。何のためにあるのかはよくわかっていませんが、額板が大きいほど強い個体であるなど諸説あるようです。また、弁足と呼ばれる水かきは、指の間にあるものではなく、指の一本一本に葉っぱのような形をした独特のもの。まるで恐竜のような足をしています。

きょうだいも一緒に子育てする幸せ家族


「オオバン」の繁殖期は4月〜9月。オスが巣の材料となる枯れ草を運んできて、オスとメスがペアで巣材を積み重ね、仕上げはメスがくちばしや足を使って皿状の巣を作ります。一度に産む卵の数は13個までで、オスとメスが交代で抱卵し、3週間程度で雛がかえります。かえった雛は、親とは似ても似つかない、顔全体が真っ赤な毛色で、頚部にかけては黄色の長い飾り羽、胴体はふわふわの灰色という姿です。
雛は生後1ヶ月ほどで自力で餌をとり、2ヶ月もすれば自立して飛ぶことができるようになります。年に2回産卵するため、最初に産まれた兄・姉たちが、次に産まれた弟や妹の世話をすることもあるとか?大家族的な習性があって、成鳥が協力して子育てをする割には、雛の生存率は低く、30%ほどしか育たないと言われています。

「幸せを運ぶ黒い鳥」と呼ばれている微妙な理由


食性は草食性の強い雑食性で、水かきを使って水面を泳ぎ、水草の葉や種子や潜水してヒメガマなどの茎を食べることもあります。また、魚や他の鳥の卵やヒナ、昆虫、軟体動物など肉食性のものを食べることもあります。
そんな「オオバン」ですが、潜水して採った水草を食べていると、どこからともなくカモが集まってきて、片っ端から水草を奪われてしまうことがよく起こるそうです。そのため、カモたちにとって「オオバン」は「幸せを運ぶ黒い鳥」なのだとか。「オオバン」はカモに勝ち目はないと思っているのか、水草を取られても怒らないそうです。苦労して採った餌をなす術もなく奪われてしまう姿は、想像するとかわいそうですね。

増加の理由はナゾのまま・・・


「オオバン」は漢字で「大鷭」と書きます。同じクイナの仲間に「バン」という鳥がいますが、水田にいつもいて「田んぼの番をしてくれている」ということからバンと名付けられ、そのバンよりも少し体格が大きいことから「オオバン」と呼ばれるようになったそうです。
そんな「オオバン」、徐々に日本での生息分布を拡大していますが、なぜ増加してきたのかは、はっきりとわかっていません。
出会える場所も多くなった「オオバン」、水辺などで野鳥を見つけた際は、モノトーンのおしゃれなボディを目印にぜひ探してみてくださいね!

そんな「オオバン」に出会えたよ!という方は、是非ネイチャーランドのギャラリーページにお写真をご投稿ください。お待ちしています!

◆ギャラリーページはコチラ
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