能勢ネイチャーランド

【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑〜冬の訪れを告げる鳥「オオハクチョウ」


「オオハクチョウ」はカモ目カモ科ハクチョウ属に分類される鳥で、初夏から夏にかけては、ユーラシア北部・アイスランドで繁殖し、冬季には越冬のため、イギリス・イタリア・スイス・カスピ海沿岸・黒海沿岸・中国・朝鮮半島付近に飛来する渡り鳥です。日本では冬になると本州北部や北海道に渡ってくる「冬鳥」として知られていて、青森県にある十三湖、岩手県にある大堤公園・新堤、山形県にある最上川の河口付近、宮城県にある大河原河川公園、伊豆沼・内沼、福島県にある白鳥丘などが有名な飛来地です。渡り鳥の中では比較的大きな鳥で、広い湖や河川海岸などを好んで生息しています。

優雅な姿はまるで美しい舞台女優!?


「オオハクチョウ」は全長140〜160㎝、翼を広げると218〜243㎝にもなり、体重は10㎏を超える大型の鳥です。真っ白できれいな羽が特徴的で、年に1回、換羽の時期である夏に生え変わることできれいな白い羽を維持しています。古い羽が抜けてから生えるのではなく、古い羽を押し出すようにして新しい羽が生えてきます。ゆるくカーブしている長い首も特徴的で、その優雅な姿を見ると、魔法でハクチョウの姿に変えられた女性が登場する有名なバレエの作品を思い浮かべずにはいられません。そんな美しい「オオハクチョウ」ですが、幼鳥のころはまだ真っ白ではなく灰色に近い色をしていて、成長するにつれ、きれいな白色になります。また、オスもメスも見た目は同じなので区別するのは至難の業です。

「オオハクチョウ」と「コハクチョウ」を見分けるポイント!

日本に飛来するハクチョウには「オオハクチョウ」以外に、同じハクチョウ属である「コハクチョウ」がいます。この2種はそっくりな外見をしていますが、その名の通り大きさが違います。とはいえ、並べて比較すると違いが分かりますが、単体で見ると大きさでの判別は難しくなります。もうひとつの見分けポイントは、くちばし。「オオハクチョウ」は、くちばしの黄色い部分が多く先端が鋭角になっています。一方「コハクチョウ」は、黄色い部分は全体的に少なく先端はとがっていません。こちらも遠くからではなかなか見分けがつきづらいので、飛来の時期にじっくり観察してしてみてください。

←オオハクチョウ


←コハクチョウ

強い絆で結ばれた家族愛


「オオハクチョウ」は、家族の絆が強い鳥で、パートナーが亡くなるまでずっと一緒に過ごします。そのため仲良く2羽が寄り添って泳いでいる姿をよく見かけます。愛情表現が独特な鳥であることでも知られていて、2羽が向き合い、胸と嘴をくっつけて、交互に首を上下し鳴き合いながら愛を語りあう様子は、とても微笑ましくロマンチック。そんな家族の絆が強いからこそ、「オオハクチョウ」には、自分のテリトリーに入ってこられたり、パートナーとの間に割り込まれることを大変嫌う習性があります。時には非常に過激な攻撃を仕掛けることもあるそうです。そんなふうに全力で家族を必死に守ろうとする姿、ステキですね。

そんな「オオハクチョウ」に出会えたよ!という方は、是非ネイチャーランドのギャラリーページにお写真をご投稿ください。お待ちしています!

◆ギャラリーページはコチラ
http://natureland-nose.com/photo/


上へ

ネイチャーランド能勢-自然体験&天体観測

〒563-0131
大阪府豊能郡能勢町野間大原325
協栄産業株式会社
TEL:072-737-1704
FAX:072-737-1706