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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~立ち姿も美しい森の宝石『コルリ』~


「コルリ」はスズメ目ツグミ科に分類される夏鳥です。春夏の繁殖期に本州以北の山地に飛来し、暗い林の地面や低い場所で行動をしています。全長は14cm、スズメとほぼ同じ大きさです。漢字では小瑠璃と書き、瑠璃と名のつく鮮やかな青い姿は、その美しさから森の宝石とも呼ばれています。英語名はSiberian Blue Robin(シベリアン・ブルー・ロビン)です。

幸せを呼ぶ青い鳥「コルリ」と「オオルリ」の違い

「コルリ」同様、幸せを呼ぶ青い鳥としても人気が高く、瑠璃の名がつく夏鳥の「オオルリ」も、春から夏にかけて山地の林にやってきます。見分け方はいくつかありますが、一番わかりやすいのは喉の色です。「オオルリ」が黒色なのに対して、コルリは真っ白になっています。「コルリ」は目の先から胸にかけて黒い模様があるため、正面から確認するとわかりやすくなります。他にも、木の上にいることの多い「オオルリ」は胸を張って体を縦にして止まるのに対し、地面や低い場所にいることの多い「コルリ」は歩きやすいように体を横にして止まります。

↑オオルリ


↑ コルリ

スマートボディでメスにアピール


体の色が鮮やかな鳥はそのほとんどがオスのみです。メスは抱卵をしなければならず、敵から身を守るために自然に溶け込みやすい地味な色。「コルリ」のメスもオリーブ色の褐色をしています。ではオスはなぜ色で敵から狙われやすい色なのか?それは「俺は敵よりも強いんだぞ!」とメスへアピールするためです。鳥のオスはいわば命がけ。「コルリ」のオスも濃いブルーとホワイトのツートンカラー、すらりと伸びた細く長い足でイケメンぶりを存分に発揮し、メスに強さをアピールしています。

鳴き声も生き様もおしゃれ


「コルリ」は群れをつくらず、単独で生活をしています。5月~7月の繁殖期になると縄張りを作り、倒れた木の下などに枯葉、根を使ってお椀のような形をした巣を作ります。基本的にはメスのみで卵を温めていきます。鳴き声は「コマドリ」とよく似ていますが、「コルリ」は「チ・チ・チ…」という前奏が入り、そのあとに「ピーピリピリ」「チンチチュルル」といったような美しい鳴き声で鳴くのが特徴です。春と秋の渡りの時期に特徴的なさえずりが聞こえてくれば、一度周りを観察してみてください。

そんな「コルリ」に出会えたよ!という方は、是非ネイチャーランドのギャラリーページにお写真をご投稿ください。お待ちしております!
http://natureland-nose.com/photo/


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