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野鳥図鑑 ~一夫多妻制で子育てする『オオヨシキリ』~
「オオヨシキリ」は、スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属に分類される夏鳥です。特徴のひとつでもある鳴き声の『ギョギョシ、ギョギョシ』から『行々子(ヨシキリ)』とも呼ばれ、夏の季語として多くの俳句でも詠まれています。
ファンクな頭が目印
「オオヨシキリ」のオス・メスともに体色は同じです。頭部から体上面としっぽは灰色っぽい茶色をしています。頭部には白い眉斑があり、逆立った頭頂部の羽毛が特徴的です。「オオヨシキリ」の食性は動物食です。ヨシ原や周囲の森林で昆虫類や節足動物などを捕食します。ちなみに「オオヨシキリ(大葦切)」という名前は、ヨシを切り裂いて中にいる獲物を捕食する、または営巣地が「ヨシ(葦)に限る」ことから由来していると言われているそうです。
葦の中で大合唱
「オオヨシキリ」は日本には夏鳥として、九州以北の河口や河川湖沼のヨシ原などに渡来します。葦の葉先やアシの上部の茎に留まり、「ギョギョシ、ギョギョシ、ギョギョギョ」と大きな口を開けて、一日中同じ節を何度も繰り返して鳴きます。この時、口の中が赤いのも「オオヨシキリ」の特徴のひとつです。そしてもうひとつの特徴が、一夫多妻制で子育てすることも挙げられます。
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