野鳥図鑑~バードウォッチング初心者にオススメの『カイツブリ』~
「カイツブリ」は、カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属に分類される留鳥です。全長26~29cm、翼開長(翼を広げた大きさ)は40~45cmほどです。カイツブリ目の鳥は全長が40cm以上になる個体が多いですが、「カイツブリ」はその中でも最も小型です。日本では古くから琵琶湖で見られ、「鳰(にお)」という名前で知られていました。現在は、滋賀県の県鳥に指定されています。
「カイツブリ」は潜水の名人
「カイツブリ」はオスメス同色で、全体的に丸っこい体、短い尾、足指に付いているひれ状の弁が特徴的です。そして、そのひれを使って巧みに水中に潜り、魚類、甲殻類貝類、水生昆虫などの動物質の餌を採餌します。
子育てする愛らしい姿も魅力
産卵期は2~10月で水中に繁茂する水草の上やヨシの茂みの中に営巣します。水辺植物の葉や茎、藻類を夫婦で集めて、直径50cmほどの巣を作ります。ヒナは早成性なのですぐに水面を泳ぐことができますが、疲れた時などは親の背中で休む愛らしい姿が見られます。また、生後2ヶ月ほどはヒナへ給餌をしますが、その後はヒナを追い回して独立を促すことでも知られています。
夫婦で縄張りを守る習性も
「カイツブリ」は縄張り意識が強いことでも知られています。侵入者を見つけると、オスが「キリッキリッ」と鋭い声を出しながら水面を走るように敵に突進します。それに続けとメスも縄張り争いに参加します。
そんな「カイツブリ」は日本では北から南まで全国的にその姿を見ることができます。都心部の公園などでも観察しやすい鳥なので、バードウォッチング初心者の方におすすめの鳥です。「カイツブリ」の姿が撮影できた!という方は、是非ネイチャーランドの「ギャラリー」に投稿ください♪お待ちしております!
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