野鳥図鑑~お尻フリフリ♪歩ける野鳥『ビンズイ』~
「ビンズイ」はスズメ目セキレイ科の野鳥で、繁殖期の夏以外は住宅地でもよく見かけられます。「ビンズイ」の名前は、昔の人がその鳴き声を「ビンビンツィーツィー」と聞きなしたことが名前の由来にあり、別名「木雲雀(きひばり)」とも呼ばれてます。
そっくりな「タヒバリ」との見分け方
「ビンズイ」は全長が15~16㎝でスズメと同じくらいの大きさ。こげ茶色の線が目頭にあり、白色の眉のような線の上には茶色の細い筋が特徴です。「ビンズイ」には、顔の耳にあたる場所にある「耳羽」に白色の丸があります。「ビンズイ」とそっくりな「タヒバリ」には白い丸がないので、このポイントで区別をつけることができます。
歩行は「セキレイ」の仲間である証拠
通常、野鳥が地面を歩くときにはぴょんぴょんと跳ねながら移動しますが、「ビンズイ」は足を交互に出して歩くことができます。歩きながら尾羽を上下に振っている姿は何とも愛らしく、この習性はセキレイの仲間の特徴です。「ビンズイ」の食生活では、非繁殖期は植物のタネを好んで食べています。数羽の群れで地面をつついて餌を探す姿を見かけることもあり、そのため観察がしやすい野鳥の1つともいわれています。
「ビンズイ」は子育て上手な一面も
「ビンズイ」は、非繁殖期には2~5羽ほどの小さい群れを作って生活をします。地面のくぼみにお椀型の巣を作り、年に2回産卵します。主にメスが卵を温めますがオスが参加することもあります。まれにカッコウやツツドリに「托卵」されて仮親になることがあります。※「托卵」とは自分の巣に他の野鳥の卵が産まれて子育てを行うことをいいます。
住宅地などでも見かけられる実は身近な「ビンズイ」。その愛らしい姿を撮影したことがある!という方は、是非ネイチャーランドNOSEのHPまでお写真をお寄せくださいませ♪
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