【野鳥関連ニュース】
野鳥図鑑~かつては武士が好んだ『コマドリ』~
「コマドリ」はスズメとほぼ同じくらいの大きさで、スズメ目ヒタキ科コマドリ属に属する野鳥。『ヒンカララ』という鳴き声が馬の「嘶き(いななき)」に似ていることから、「コマドリ」(駒鳥※駒は馬のこと)という名前になったと言われています。
美しい鳴き声は「三鳴鳥」の一種
「コマドリ」は亜高山帯の渓谷に生息するほか、斜面にあるササなどの下草が生い茂った針葉樹林や混交林にも生息しています。そのため、鳴き声は聞こえても姿が見られない、ということが多い鳥です。また、「コマドリ」は小型の鳥でありながら、『ヒンカラカラカラカラ』と力強く鳴きます。江戸時代には勇壮な声だとして武士に好んで飼われていたそうです。またウグイス、オオルリとともに鳴き声の美しい三鳴鳥の一種とされて、1970年代まで盛んに飼育されていました。
渓谷などで繁殖する夏鳥
「コマドリ」は夏になると繁殖のためにやって来る「夏鳥」として知られています。九州以北の山地や渓谷などに飛来し、繁殖をします。巣は崖の下など、目立たない場所に木の枝や葉を使って作ります。一度に3~5個の卵を産み、メスのみによる12~14日の抱卵期間を経て、ふ化しますが、カッコウ属の「ジュウイチ」という鳥に托卵(自分の産んだ卵を他の個体に育てさせる習性のこと)の対象とされることもあります。
姿を捉えることが難しいとされる「コマドリ」ですが、その愛らしい姿を撮影された方は、是非ネイチャーランドNOSEの「ギャラリー」に投稿ください♪お待ちしております!
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