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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~交差したクチバシが特徴の『イスカ』~


「イスカは」スズメ目アトリ科に分類される鳥類です。大きさは17㎝~18,5㎝ほどで、翼を広げたときの大きさは約28㎝あり、スズメよりも大きな体をしています。オスは全体的に濃い赤色の体をしていて、頬には褐色味があります。一方、メスはオスに比べると色味が地味で額から背の部分的にオリーブ色が特徴です。

ことわざにも登場する特徴的なクチバシ


その特徴は何といっても「大きく交差しているクチバシ」で、「イスカ」は漢字で「交喙」と書きます。このクチバシの形は、マツ類の球果から種子を取り出しやすいように進化したもと言われています。日本には「イスカのはしの食い違い」ということわざがあります。これは、イスカのクチバシが食い違っているところから、物事が食い違って思うようにならないことの例えとしても使われています。また、ヨーロッパではイエス・キリストが十字架に磔になった際に、その釘を引き抜こうとしたために「イスカ」特有のクチバシになったという伝承があるのだとか。

年中繁殖できる稀な野鳥


「イスカ」は群れで行動します。10羽程度で群れをつくり生活をしていますが、中にはナキイスカが混じっていることもあります。野鳥は繁殖期が決まっていることがほとんどですが、「イスカ」は年間を通して繁殖を行います。その理由は、「イスカ」はマツやモミなどの針葉樹の種子を主食とすることから、冬場でも食べるものに困りません。そのため、「イスカ」は年間を通して繁殖することができるのだそうです。

「イスカ」は野鳥界屈指の美声の持ち主

イスカは、「ピイ、ピイ、、、」と囀るようにきれいな声で鳴きます。飛び立つときや飛行中に「ピャピャ、、、」と地鳴きをよく発することでも知られています。普段、針葉樹林内で生活しているので、この美しい鳴き声を頼りに、「イスカ」を探してみてください。「イスカ」の姿が撮影できた!という方は、是非ネイチャーランドNOSEのHPまでお写真をお寄せくださいませ♪

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