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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~泳ぐのも飛ぶのも苦手な野鳥『バン』~


「バン」はツル目クイナ科に分類される鳥で、日本でも全国的に分布しているので容易に観察することができます。大きさは約35㎝で鳩と同じくらいの大きさです。体は黒い羽毛に覆われていますが、背中の羽毛は少し緑色をしています。額にはクチバシが延長したような額板があり、繁殖期になると額板と嘴の根元が赤くなるという特徴があります。

田んぼの番をする鳥


「バン」は川や池、田んぼなどの水辺に住む野鳥です。特にもともと田んぼでよく見られる鳥で、泳ぎながら「クルルックルルッ」とか「クェッ」と大きな声で鳴くことから、水田を害獣から守る「田んぼの番をする鳥」として「バン」と名付けられたそうです。

実は泳ぐのも飛ぶのも不得意…


日ごろ、水上を泳いでいる「バン」を見かけることが多いですが、実は「バン」は泳ぎが得意ではありません。その理由は、カモのように足に発達した水かきがついていないからです。そのため、「バン」は脚だけでスイスイと泳ぐということができず、水上では首を前後に振りながら全身を使って泳ぎます。また、飛ぶのもあまり得意ではないと言われていて、逃げるときも水辺の茂みに走って移動することが多いそうです。

強靭な脚の持ち主


泳ぐのも飛ぶのもあまり得意でない「バン」には、ほかの野鳥よりも優れた強靭な脚が備わっています。「バン」の脚は物を掴む力を使って、不安定な場所でも自分の体を支えることができ、木の枝を歩いたり登ったり、細い足場もガシッと掴んでバランスを取ることができます。

「バン」は基本的に臆病で用心深い性格をしているとされていますが、人に慣れている個体は住宅街などでも日常的に観察することができます。その姿を捉えることができた!という方は、ぜひ下記ギャラリーページにご投稿ください♪お待ちしております!
◆ギャラリーページはコチラ
http://natureland-nose.com/photo/


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