野鳥図鑑~ドングリ好きの鳴きマネ上手な『カケス』~
「カケス」はカラス科カケス属の鳥で、カラスの仲間の中では体は小さめ。頭からしっぽの先まで33cmほどでハトくらいの大きさです。「カケス」は漢字で「懸巣」と書き、高い木の枝に枝を組み合わせた巣をかけることから、この名が付けられました。平安時代には「カシドリ」と呼ばれていて、「カケス」がカシやナラの木の実、どんぐりを好んで食べることに由来します。
カラフルな羽と黒いアイシャドウがチャームポイント
「カケス」の特徴は、カラフルな羽に頭から額にかけて白黒まだら模様があり、喉は白く目の周囲と頬には太く黒いアイシャドウがあります。くちばしは濃い灰色で、ほかのカラスに比べて細くすっきりしています。これは昆虫やどんぐりを集めるのに都合がよい作りになっています。
どんぐりを貯蔵して冬をしのぐ習性も
「カケス」はどんぐりを好む習性がありますが、一年中どんぐりを食べているわけではありません。「カケス」にとってどんぐりは、秋から冬にかけて食べる非常食の役目があり、秋にどんぐりなど食料を貯め地中などに埋めて保管します。埋めたどんぐりの場所はすべて覚えていると言われていますが、冬の間に食べられなかったドングリは地中で芽吹き、「カケス」は森を広げる役目も担っています。
鳴きマネ上手な芸達者
「カケス」は『ジェーイ』『ジェージェー』としわがれた特徴的な声で鳴きます。 学名の「Garrulus」はラテン語で“おしゃべりな”という意味があり、 英語では「Eurasian jay」 と呼ばれ、「jay」はこの鳴き声が由来であるとされています。 そして、何よりもとても鳴きマネが得意な野鳥としても知られています。ノスリやトビ、ネコの鳴き声だけでなく人の話し声も上手にマネるとされています。
そんな芸達者な「カケス」の愛らしい姿を撮影できた方は、是非ネイチャーランドの「ギャラリー」に投稿ください♪お待ちしております!
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