野鳥図鑑~鮮やかなオレンジが目印の『ムギマキ』~
「ムギマキ」は漢字で書くと麦を播くと書く「麦播」、英語名は「Mugimaki Flycatcher」、学名はFicedula mugimakiと表記します。ムギマキは、その名の通り、秋の麦まきの時期に日本に渡ってくることが多いことから、ムギマキと名付けられたと言われています。また、英語名の「ムギマキフライキャッチャー」は、飛んでくる虫に飛びついて空中で捕食するフライングキャッチ方法をすることから名付けられたそうです。
キビタキと見た目はそっくり!
「ムギマキ」は、鳥網スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科の渡り鳥です。大きさは全長約13㎝で、スズメよりもやや小さめ。特徴的なのが、喉から上腹部は鮮やかなだいだい褐色で、下腹は白色をしています。「ムギマキ」のオスとメスは、頭部から背面の体色が灰黒色とオリーブ褐色で異なるので、比較的見分けやすいと言われています。くちばしは扁平ですが、口を大きく開くことができるため、空中で虫を捕ることが得意だと言われています。
渡りの最盛期を迎えた「ムギマキ」
「ムギマキ」は主に中国南部からマレー半島、フィリピン、ボルネオ島北部、インドネシアに生息していると言われており、海岸地方の松林や亜高山針葉樹林などでよく見られ、雑木林やブナ林などにも現れることがあるそうです。日本には、春は5月から6月、秋は10月から11月頃に見られることが多いそうです。繁殖期の「ムギマキ」のオスのさえずりは「ピフィピフィピフィ、ピチュリピチュリ」と鳴き、まず、ゆっくりとしたテンポで鳴き始め、後半に突然早口になるのが特徴だと言われています。一方、地鳴きや警戒の鳴き声は、他のキビタキ属に似ていて、「ヒッヒッ」、「キルルル」などと鳴くそうです。
日本では、日本海側の島々で比較的よく観察することができると言われている「ムギマキ」ですが、その姿を捉えたよ!という方は、是非ギャラリーページまでご投稿ください♪お待ちしております!
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