野鳥図鑑~隈取りのようなお顔と美声を持つ『シメ』~
スズメ目アトリ科シメ属の冬鳥で、くちばしが蠟(ろう)のような色をしていることから、別名「蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)」とも呼ばれる「シメ」。全長19cmほどで、「ずんぐりむっくりした体型」「隈取のような顔の模様と鋭い目つき」「肉色をした太い嘴」「短い尾」が特徴です。
多彩な鳴き声で魅了する美声の持ち主
シメは「チチッ」「ツイリリーッツー」と他のアトリ科の鳥と比べると鋭い声で地鳴きをすることも特徴のひとつ。飛びながら、「キィー」と鳴くこともあります。また、極めてまれですが、「チッチッチー ピッピッピー ツィチッ」などとさえずることもあります。
強靭なクチバシを使って捕食
シメの食性は雑食です。30kg以上もの力を加えることができるというクチバシを巧みに使い、「エノキ」「カエデ」「ムクノキ」「ヤマハゼ」などの硬い種子を割り、中身だけを食べます。また、繁殖期には甲虫類なども積極的についばみます。
市街地や公園で姿を見かけることも
シメは季節によって棲む地域を替える渡りをします。普段は単独か小さな群れで行動することが多いですが、渡る時のみ大群に。日本では北海道で繁殖し、秋になると本州に渡ります。シメは漂鳥に区分されているため本来は日本国内を渡り繁殖する鳥ですが、冬になると海外から渡来してくることもあります。繁殖期である5~6月になると木の枝の上に枯草や植物の根を用いて浅いカップ型の巣で営巣します。
主に雑木林にいることが多いですが、市街地の公園や人家の庭でも姿を見かけることができるので、シメの姿を捉えたよ!という方は、是非ギャラリーページまでご投稿ください♪お待ちしております!
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