野鳥図鑑~雨を呼ぶ鳥『アカショウビン』~
燃えるような赤い色をした夏鳥
「アカショウビン」は東アジア、東南アジアの森林、南国ではジャングルに生息しています。6~7月になると日本や中国に渡り、繁殖を行います。特に沖縄県の西表島は日本有数の繁殖地です。全身燃えるような赤い色をしたカワセミ類で、日本では夏鳥として限られた場所でしか見られないことから、野鳥ファンからも根強い人気があります。
クチバシを使って巣作り
「アカショウビン」は全長約27㎝、翼を広げたときの大きさは40㎝ほどで、ハトよりもやや大きな体をしています。大きなクチバシが特徴で、キツツキなどのように樹木に穴を掘って巣作りをします。ただキツツキほどクチバシが硬くないため、朽ちた樹木を探して巣作りをします。つがいになるとオスが樹木に巣を作り、メスは傍らにいるだけで手伝うことはありません。ちなみに、「アカショウビン」は一夫多妻制です。
様ざまな伝説を持つ「アカショウビン」
「アカショウビン」の特徴のもうひとつの特徴が、さえずる声にあるます。繁殖期の6月ごろから「キョロロー」と、どこか悲し気にさえずる声が聞こえてきます。朝夕や曇りの日、雨の多い梅雨の季節によくさえずることから「雨を呼ぶ鳥」とも呼ばれています。また、古くには赤い体をした「アカショウビン」の珍しさから、『ある日、カワセミが火事にあい、体が焼けて赤くなってしまった。その体を冷やすため悲し気な声で鳴いては、雨よ降れと天に願っている』という伝説も残されているそうです。
日本の中でも限られた地域でしかお目にかかることのできない「アカショウビン」ですが、その姿を捉えたよ!という方は、是非ギャラリーページまでご投稿ください♪お待ちしております!
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