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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~野鳥界一の最速飛行で大空を渡る『ハヤブサ』~


ダイナミックに大空を渡るハヤブサ。オスが42cm、メスが49cmほどの大きさで、翼を広げると84~120cmという野鳥の中でも圧倒的な存在感です。大きく広げた翼で急降下をしながら獲物を狩る姿は迫力がり、飛行スピードは世界一ともいわれています。また、ハヤブサの学名は「Falcoperegrinus」でと言いますが、そのうち「peregrinus」には「放浪する」という意味があります。その名前の通り、中には生涯の中で1万kmを優に超えるかなりの長距離を移動するつわものも。ハヤブサの分布はかなり広く、南極を除く世界に分布しています。

黄色い差し色がチャームポイント


タカやワシと違い翼の先が尖っているのがハヤブサの特徴です。頭部から背中、大きな翼にかけては黒や青みがかった黒をしています。喉から下やお腹の部分にかけては白く、黒い横縞が入っています。ハヤブサは春になると崖などのくぼみに留まり、そこで卵を産み、繁殖や子育てをしています。卵から生まれてから大人になるまで約2年。大きくなるまでに時間がかかりますが、ハヤブサの寿命は大体12~16年と言われています。

人間界に欠かせない「ハヤブサ」の仕事


1993年にハヤブサは国内希少野生動植物に指定されました。人間社会の発展に伴う自然破壊により、生息地を次々に追われ絶滅の危機に瀕したことが指定の理由です。イギリスの太陽光発電所ではハヤブサを調教し、糞をするカモメを退治して太陽光パネルを守っています。また、日本の関西空港でも飛行機と渡り鳥などが追突してしまう『バードストライク』を防ぐため、ハヤブサが周辺の鳥たちに警告する役目を担い活躍しています。


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