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【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~ほろ酔い気分で歩く!?『コチドリ』~


金色のアイリングがチャームポイントの『コチドリ』。全長が約16㎝で、翼開長時の大きさは35~44㎝ほど。日本にいるチドリの仲間では最も小さい部類に分類されます。オスとメスは同色なので区別がつきにくいですが、首周りにあるネックレス状の黒い筋が太いのがオスを見分けるの目印です。

餌を探しながらジグザグに歩く千鳥足の『コチドリ』


お酒に酔っぱらった人間も、左右に揺れながら歩いてしまうことがありますが、このような歩き方を「千鳥足(ちどりあし)」と言います。
この「千鳥足」は『コチドリ』が水田や干潟で餌の虫を採るときに観られるジグザグに歩く姿から由来しています。

『コチドリ』の体を張った子育て


『コチドリ』のオスは繁殖期に入ると、地面のくぼみで「ピッピッ」とさえずり、メスに求愛行動をとります。メスが近寄るとオスは胸を砂に押し付けて尾羽を扇状に開き『僕と巣を作ろうよ!』とアピールします。そして、めでたく結ばれた二羽は、小石や貝殻などを使って川原や海辺の砂礫地に巣を作ります。
4~7月頃に3~4個の卵を産み、オスとメスが協力して卵を温めます。ヒナは25日ほどでふ化しますが、ヒナは巣と似た色合いをしているので外から観察するのは難しいとされています。また、親鳥は敵を見つけると、ヒナにその場から動かないように警戒の鳴き声をあげます。親鳥は巣から離れたところまで移動してから、翼をだらりと下げまるで怪我をしているような振舞い(擬傷行動)をすることがあります。こうすることで、天敵の注意を自分に集め、巣やヒナから遠ざけ守っているのです。そして、天敵をヒナから安全な距離まで離したら、親鳥はもとの元気な姿に戻って飛び立っていきます。
なんとも賢い『コチドリ』。愛らしい『コチドリ』の姿が撮影できた!という方は、是非ネイチャーランドNOSEのHPまでお写真をお寄せくださいませ♪
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