【野鳥関連ニュース】
野鳥図鑑~夫婦仲睦まじく子育てする『アオサギ』~
アオサギは翼を広げると全長約1.6m。日本のサギの中でもっとも大きな鳥でペリカン目サギ科アオサギ属に分類されます。体の上面、翼の上面はうすく黒味のある灰色で、翼の風切羽は青色がかった黒色。飛んだ時に風切羽と肩の灰色の対照がはっきりしています。メスのほうがオスよりもやや小型で飾羽と冠羽が短いとされていますが、オスとメスは雌雄同色なので野鳥愛好家でも外見からの区別が難しいと言われています。
大きな嘴を使って食べ物を捕獲
アオサギは主に「バッタ」「トンボ」などの昆虫や「エビ」「カニ」などの甲殻類、「カエル」「ヘビ」などの両生類も食べます。まれに、小型の哺乳類や小鳥のヒナを食べることもり大きい獲物に対しては、嘴を突き刺すようにして食べます。 また、獲物に対する執着心が強く、自分より体の大きなツルやコウノトリが捕った獲物を横取りすることもあるのだとか。
夫婦で作ったコロニーで仲良く子育て
アオサギは繁殖期の4月を迎えると、林に集団で巣(コロニー)を作り外敵から卵やヒナを守ります。巣作りではオスが周辺にある小枝を集め、メスが高い木にお皿型の巣を作りますが、その大きさは遠くから観てもわかるほど。1回に3~5個の卵を産み、ふ化までは約26日で子育て期間は約2ヵ月。一夫一婦制のアオサギは、抱卵やエサ集めといった子育てにはオスも参加し手伝います。