能勢ネイチャーランド

【野鳥関連ニュース】

野鳥図鑑~小柄な冬鳥『ジョウビタキ』~


ジョウビタキはスズメ目ツグミ科の小鳥です。渡り鳥で日本には越冬のためにやってくるため、日本では「冬鳥」に分類されます。ジョウビタキは全長15cmほどの小さい鳥で、スズメよりもやや小ぶり。オスの頭部は銀色をしていて、胸から腹部は鮮やかなオレンジ色で顔や背中、翼は光沢のある黒色が特徴的。一方、鮮やかな色彩のオスに比べメスは全体的に灰色がかった褐色で、翼はワントーン濃い色をしています。 オス、メスともに共通するのは、翼にある白い模様です。この白い模様が着物の「紋」に似ていることから、「紋付き鳥」とも呼ばれています。

↑メスのジョウビタキ

愛らしいジョウビタキ、実は一匹狼!?


鳥たちの多くは春夏にペアで子育てをし、秋冬はペアやファミリー関係なく群れで暮らすのが一般的な行動パターン。しかし、ジョウビタキは群れにはなりません。秋は色づいた実を食べることもありますが、冬に近づくにつれ虫などを食べることが理由にあげられます。資源量の多い植物質の食物を捕食する場合は、1羽が見つければそれを群れで食べることができます。また、1羽が危険に気づけば群れ全体が危険に気づくことができます。しかし、冬には少ない動物質の食物を捕食する場合、食べ物をめぐって争いが生じてしまうことから、1羽ずつ自分のスペースを確保したほうがよくなるからです。

お辞儀をしながら縄張りアピール


繁殖期以外は単独で行動するジョウビタキ。その愛らしい外見とは裏腹に、縄張り意識がとても強く縄張り内に同族を見かけようものなら、オス・メス関係なく突っかかっていきます。時に車のサイドミラーなどに写る自分自身の姿を敵と勘違いして、延々と攻撃する姿も見受けられるほど。また、縄張りを主張するときに、お辞儀をしながら鳴く姿も特徴的です。日本へ来るとまず縄張りを確保するので、ジョウビタキがお辞儀をしながら鳴いている姿を見かけたら、その後は同じ場所で観察できる可能性が非常に高いと言われています。

名前の由来は意外なところから・・・


ジョウビタキの鳴き声は鋭く「ピッ!」「キッ!」など遠くまで響く声で、早朝には「キッ、キッ、」「カッ、カッ」と鳴くこともあります。この声が火打ち石を打つ音に似ているため、「火炊き=ヒタキ」の名の語源になったと言われています。また、ジョウビタキの「ジョウ」の部分については、オスの頭部の銀色が人間の白髪を連想させることから、昔の高齢の男性を呼ぶときに使っていた「尉(ジョウ)」が合わさり、ジョウビタキとなったとされています。人間に対しては警戒心が薄く間近で観察できるジョウビタキ。その愛らしい姿を撮影された方は、是非ネイチャーランドNOSEの「ギャラリー」に投稿ください♪お待ちしております!

◆ギャラリーページはコチラ
http://natureland-nose.com/photo/


上へ

ネイチャーランド能勢-自然体験&天体観測

〒563-0131
大阪府豊能郡能勢町野間大原325
協栄産業株式会社
TEL:072-737-1704
FAX:072-737-1706