双眼鏡の基礎知識
双眼鏡は両眼で観ることによって、立体感を与え観やすくしている望遠鏡を「双眼鏡」と言います。
接眼レンズを通して鮮明な像を観ると、肉眼の何倍もの迫力で捉えることができます。双眼鏡はバードウォッチングなど動植物の生態観察や天体観測など、アウトドアレジャーをさらに楽しむための必須アイテムです。
双眼鏡のパーツ名称紹介
アイレリーフ
接眼レンズ最終面から「ひとみ」ができる位置(アイポイント)まで測った長さのこと。
★ポイント
アイレリーフが長いと、メガネをかけたままでも広い視野を見ることができます。アイレリーフが15mm程度以上のものは「ハイアイポイントタイプ」と表記されており、メガネ仕様の方にオススメです。
接眼レンズ
実際に覗く側に使用されているレンズのこと。
対物レンズ
対象物側に使用されているレンズのこと。
対物レンズ有効径
対象物側に使用されレンズの直径を有効径といいます。
★ポイント
有効径が大きくなるほど、光をより取り入れること(集光力)ができ、シャープな像を見ること(解像力)が可能です。
双眼鏡の使用単位
倍率
対象物をどれだけ近くに(大きく)見られるかを表したものです。例えば、倍率10倍で200m先にあるものを見た場合、200÷10=20で、20mまで近づいて見た時の大きさで対象物を見ることができます。
ひとみ径
ひとみ径の数値が大きいほど視界が明るいことを表します。人のひとみは、周囲が暗くなればなるほどより多くの光を吸収して視界を高めようと大きくなりますが、のぞいている双眼鏡のひとみ径が小さいと、見えにくく感じます。
明るさ
「ひとみ径」の数値を2乗したものです。数値が大きいほど対象物の像が明るく見え、夕方や夜間の使用にも適します。
見掛視界
双眼鏡をのぞいた際に、視野がどの程度開けているかを角度で表したものです。見掛視界が広いと、高倍率でもより一層の臨場感を味わえます。
実視界
双眼鏡を動かさずに見られる範囲を角度で表したものです。実視界が広いものほど、動きの多い対象物を見るのに適しています。