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【天体関連ニュース】

2019年2月星空トピックス

寒さが厳しいこの季節に、煌めきを増す冬の星空

全国的に厳しい寒さでスタートした2月。特に夜は冷え込みが厳しいですが、頭上ではさまざまな天体ショーが繰り広げられているので、是非、温かな服を着て星空を見上げてみてください。

2月20日(水)は今年最大の満月!


2月20日(水)の満月は、2019年で最も大きな満月です。その前日の2月19日(火)、月は18時3分に近地点を通過し、日付が変わってすぐの2月20日(水)0時54分に満月となります。つまり、今年最大の満月は、満月の日である2月20日(水)の夕方に昇ってくる月ではないので注意が必要です。月は、地球の周りを公転しています。月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。月の視直径は、地球と月との距離が近いときには大きく、遠いときには小さくなります。最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、14パーセント大きく、30パーセント明るく見えます。

カノープス観察のチャンス!

りゅうこつ座のカノープス(マイナス0.7等)は、おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで全天で2番目に明るく見える星(恒星)です。しかし、日本の多くの地域でのカノープスの南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)は低く、日本からは見つけにくい星でもあります。北日本では地平線より上に昇らず、見ることができません。カノープスは白く輝く恒星です。しかし、空の低い位置に見える星は地球の大気の影響で、実際の明るさよりも暗く、赤みがかかった色に見えます。中国では、カノープスを「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」と呼び、この星を見ると寿命が延びる、という伝説があるそうです。夜更け前にカノープスが南中する2月は、観察のチャンスです。冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを目印によく晴れた夜、南の空が開けた場所でカノープスを探してみましょう。

日の出前の空で金星と土星がランデブー

2月の夜明け前の空には、木星と金星そして土星の三つの惑星が輝いています。月初めには非常に低い位置にある土星ですが、徐々に早く昇ってくるようになり、下旬に入ると比較的見やすくなります。2月19日(火)、この土星と金星が接近します。地球に近い惑星ほど、星空に対して一日ごとの位置の変化が大きく、遠くの惑星はそれほど位置を変えません。特に、地球の一つ内側をまわる金星は位置をどんどん変えていきます。1月初めにはてんびん座にあった金星は、さそり座・へびつかい座を経て、2月には土星と同じいて座の領域に入ってきます。そして、日本からは地平線の下にある時刻となりますが、二つの惑星は2月18日(月)の宵に最も近づき、19日(火)の明け方、ほとんど並んで昇ってきます。
◆2月の新月は
2月5日(火)
◆2月の満月は
2月20日(水)です


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