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【天体関連ニュース】

2017年8月の星空トピックス

夏のスターショーが目白押し!

灼熱の太陽がまぶしい夏本番ですが、8月の星空では「夏の大三角」と「秋の四辺形」が美しく並び、部分月食やペルセウス座流星群など華やかなスターショーが目白押しです。

8月8日(火)の早朝から「部分月食」


8月8日(火)の早朝に、日本全国で「部分月食」が観測でき、月は最大で直径の4分の1ほどが欠けます。月は南西の空で2時22分に欠け始め、右下に向かって高度を下げながら3時21分に最も大きく欠け、その後は欠けた部分が徐々に小さくなり、4時19分に元の丸い姿に戻ります。日本では南西に行くほど条件が良く、空の暗いうちに高い位置で月食を見ることができます。逆に、北東に位置する北海道などでは、月食が終わると間もなく日の出を迎え、すぐに月も沈みます。

8月12日(土)夜半から13日(日)明け方に「ペルセウス座流星群」


1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」に数えられる「ペルセウス座流星群」。今年のペルセウス座流星群は8月13日(日)4時頃に極大(最も流星群が多く見られる時期)を迎えます。その頃ちょうど日本ではペルセウス座流星群の放射点が高く昇り、多くの流星が出現することが期待されます。そのため、12日(土)から13日(日)にかけての夜半から明け方は、多くの流星を見ることができそうです。ただし、今年は8月8日(火)が満月、15日(火)が下弦の月なので、出現する流星の数が多くなると考えられる13日(日)頃を含む数日間は月明かりの影響で、見える流星の数は例年よりやや少な目。流星が最も多いときに空の暗い場所で観察して、見られる流星は1時間あたり35個程度となると予想されています。

月明かりに負けない流星群の観望ポイント

今年のように月明かりがある場合には、月がなるべく視界に入らない方向を向いて観察をするとよいでしょう。林の中のように空があまり見渡せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に現れる流星をとらえきれません。なるべく視界を遮るものが少なく、空を広く見渡せる場所を探してください。また、できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。流星の光は、街灯の明かりなどに比べるととても弱いものです。明かりが多いと、その明るさに妨げられて暗い流星が見づらくなり、それだけ、見ることのできる流星の数が少なくなってしまいます。

◆ポイント1)
望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。望遠鏡や双眼鏡を使うと視野がたいへん狭くなってしまうため、流星の観察には適しません。
◆ポイント2)
立ったままで長い時間観察をすると疲れます。レジャーシートなどを用意して、寝転がったまま観察できるよう準備をしておくとよいでしょう。
◆ポイント3)
屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は観察を続けるようにしましょう。
◆ポイント4)
夜遅く屋外で行動することになりますので、事故などに十分注意してください。

そもそも、「流星群」って何?について

流星群(流れ星とも言います)とは、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んだとき、大気と激しく衝突し、高温になってチリの成分が光を放つ現象です。「彗星」はこのようなチリの粒を軌道上に放出していて、彗星の軌道と地球の軌道が交差している場合、地球がその位置にさしかかるとチリの粒がまとめて地球の大気に飛び込んできます。地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっていますので、毎年特定の時期に特定の流星群が出現するわけです。

◆8月の満月は
8月8日(火)
◆8月の新月は
8月22日(火)です。


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