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【天体関連ニュース】

2017年2月の星空トピックス

冬はきらびやかな星空を楽しめる絶好の季節

暦の上では4日(土)に立春を迎えますが、まだまだ寒さが厳しいこの季節。しかし、天体観測的には空気が澄んでいることに加え、冬は明るい星座が多いことから豪華な観測ができる良い時期とも言えます。夜半過ぎには早くも夏の星座が昇ってきますが、まだまだ夜の主役は冬の星座たちです。オリオン座のペテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンという明るい三角を結んで作る「冬の大三角」。また、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のカストルとボルックス、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバランなど、冬の星空には明るい星たちが並びます。
2月の星空

火星と金星が輝く夜空。17日(金)の金星は最大光度

この時期特にきらめく星といえば、夕焼けに染まる西の空でひときわ明るく輝く金星が、17日(金)に最大光度を迎えます。このころの明るさは1等星のおよそ170倍明るい、マイナス4.6等に達します。日の入り後の空に明るく輝いているため、一番星を見つけたらそれはおそらく金星でしょう。2月中はマイナス4.6等の明るさが続き、観察に適しています。望遠鏡を使うと、三日月のように欠けている金星を観察することができます。金星も月と同様、地球や太陽との位置関係によって満ち欠けをしています。
金星の満ち欠け

2月は、りゅうこつ座1等星のカノープス観察の絶好機!

りゅうこつ座の1等星のカノープスは全天で2番目に明るい1等星。日本では南の空の低い位置にあるため、とても見つけにくい星として知られています。北日本では地平線より上に昇らず、見ることができません。平地での計算上の北限は緯約37.9度、おおむね福島県北部付近です。日本の多くの地域では南中のときでも地平線すれすれの低空にしか見えませんが、南の地域ほど高く昇るため、比較的見つけやすくなります。また、カノープスは白色の恒星ですが、空の低い場所に位置するために地球の大気の影響を受け、本来より暗く赤っぽい色に見えています。2月はカノープス観察に良い時期なので、よく晴れた夜に南の空が開けた場所で冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを目印にして、南の地平線すれすれに姿を現すカノープスを探してみましょう。
カノープス
◆2月の満月は
2月11日(土)
◆2月の新月は
2月26日(日)です。


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