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【天体関連ニュース】

星のソムリエがお届けする、天体コラム Vol.5『スーパームーン』

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スーパームーンって単語を聞いたことがありますか? 今年は11月14日の満月が、そのスーパームーンの日にあたります。 簡単に説明すると、1年を通じてもっとも大きく見える満月のことをスーパームーンと呼んでいます! ただしこの単語は天文学的な用語ではなくて、占星術からきています。10年以上前はこの単語は一般的ではなかったと記憶しています。まあ定義はどうであれ、お月さまがとっても大きくて綺麗に見える日であることには変わりはないので、ゆっくりとお月見をする一つのきっかけにしていただけたらと思います。

68年ぶり

今回のお月さまの大きさは、なんと68年ぶりの大きさになるそうです。68年前の出来事としては、帝銀事件、福井地震、北海道で金環日食、リーゼントスタイルやアロハシャツが流行した年でした。一部では、地震や火山活動が起きるのではとの憶測もありますが、科学的にはなにも根拠がありません。しいて言えば、68歳以下のみなさまが経験したことのない大きさのお月さまを見ることが出来る日であることには間違いがないようです。
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356,511km

これが当日の最接近時の地球からお月さままでの距離です。離れ過ぎていてなんだかピンときませんよね。9月のコラムで記述した新幹線に乗車した場合を例にして、同じように計算してみましょう。新幹線。。。時速250kmで乗り続けると、356,511km÷250km=1,426時間 1,426時間÷24時間=59日。
スーパームーンの日であっても新幹線で乗り続けてもやはり2か月ほどかかります。
それでもお月さまが遠いときは約40万kmも離れているので、それから比べると11月14日は約5万kmも近づいていることになります。

何故、地球とお月さまとの距離が変わると思いますか?

それはお月さまが地球に対して楕円軌道で公転しているからなのです。毎晩お月さまを見ていても全然気が付かないと思いますが、お月さまは時々刻々、地球に近づいたり遠ざかったりしながら地球の周りを回っているのです。その大きさの変化の様子は写真を撮るとハッキリと分かります。機会があったら試してみてくださいね。

おでんを食べながら眺めるのもいいかもしれません

この時季は秋も深まり夜もかなり寒くなってくるので、温かなおでんとお気に入りの日本酒で身体を暖めながらスーパームーンに浸るとういのはいかがでしょうか?(もちろん二十歳以上ですが!)こんなことを書いていたら、はんぺんとコンニャクが食べたくなってきました。 お手軽にコンビニおでんという手もありますね。

ブルームーン

最後にブルームーンのお話しを。ブルームーンってなんだか分かりますか?特別に青く見えるお月さまのことではありません。同じ月(Month)に2回満月がある場合、その2回目の満月をブルームーンと呼ぶそうです。これも天文学的にはなんら意味のない現象ですが、たくさんの人がお月さまに興味を持って眺めてもらえるいい機会にはなると思います。 

コラム筆者プロフィール

村上将之 先生(入稿用)村上将之  
Masayuki Murakami
1963年 魚座生まれ。
東京都国立市在住。
「星のソムリエ」「星空宇宙天文検定2級」を取得。
ネイチャーショップKYOEIにて情報企画業務やブログ制作のかたわら、「NHK学園講師」として星空講座のレクチャーや南十字星ツアーなども手掛けている。そのほか幼稚園や小学校や学習館などでも星空教室を開催。最近はふたたびバードウォッチングにもはまり、日本野鳥の会の探鳥会にも出没している。


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