能勢ネイチャーランド

【自然観察基礎知識】

『野花』を美しく撮影するテクニック

撮影したい対象物が際立つ背景&「露出補正を使う

野花1自然に咲いている花は咲く場所や色、形など様ざまです。花そのものが美しくても背景に色んなものが写り込んでしまうと、花の美しさはもちろん、花そのものが目立たなくなってしまいます。ここで大切になってくるのは背景選びです。できるだけ単純な背景を選んで「露出補正
を使うことで花が際立ち美しく撮影することができます。

花の色と対照的な色でシンプルな背景がベスト

2121できるだけ花が映える暗い背景を選んで、「露出補正」を設定します。背景を選ぶことができなくても花に光があたっているアングルを選んで、日陰になっている部分を背景にして「露出補正をマイナスに補正することで花が際立ち美しく撮影することができます。

ダイナミックさが表現できる「シャッター優先オートモード」

2121251花が一面に広がる花畑は思わずテンションがあがり、何枚もシャッターを押したくなるものです。でも、実際に撮影してみると肉眼で見るよりものっぺりとした印象で、咲き誇り感がうまく表現できない場合が多くあります。また高さのある花の場合、アップで撮ろうと思っても花が揺れてしまい、ブレた状態で写ってしまうことがあります。このような撮影条件の場合には、「シャッタースピードを調整することでダイナミックさや臨場感が伝わる写真を撮影することができます。

「AF方式」でオートフォーカスの機能を使い分け

野花2花畑を撮影する場合、どこにピントを合わせればいいのか解らないことがあります。デジタルカメラには、自動的にピントを合わせる「オートフォーカス(AF)」には方式がいくつかあり、うまく使い分けることでピントをあわせやすくなります。特に花のアップなどでは「AF方式
を切り替えて撮影するのがおすすめです。AF方式には「iESP」と「スポット」があります。「iESP」はピントを合わせる位置をカメラが自動的に判断しますが、距離が近くコントラストのはっきりした明るい場所にピントを合わせる傾向にあります。一方、「スポット」は画面中央部分にピントが来るように設定されます。

「スローシャッター」で風の揺れを表現

野花3野外での撮影では、風に吹かれて揺れている花をブレないように撮影するのは難しくしっかりとピントを合わせるのも大変です。これを逆手に取り、揺れている花を「スローシャッター」で撮影してみましょう。「スローシャッター」はその名の通り、遅いシャッター速度で撮影することで、わざと花がブレるよに撮影することができるので、花の揺れる感じや風が吹き抜けている臨場感をうまく表現することができます。

「ズーム機能」で生き生きとした花の表情を捉える

撮影した写真の中で鮮やかな色や花の生き生きとした表情は、背景によって大きく左右されます。特に野花を撮影する場合に背景を選べない場合も少なくありませんので、そんな時は「マクロ機能」とともに、「ズーム機能」を活用して花にフォーカスするのがおすすめです。

「ズーム機能」で花にフォーカスする

野花4花にフォーカスして撮影したい場合、背景に葉っぱや枝などが写りこんでしまうと、全体に締りがなくなってしまいます。そんな時は「ズーム機能」で「望遠設定」にすることで背景はぼけやすくなるので花を目立たせることができます。また、できるだけ花に近づくことで背景がぼけやすくなり、花のみずみずしさが際立ちます。

「ズーム機能」で1つの花にフォーカス

野花5たくさんの花が密集して咲いている場合、1つの花にフォーカスするのは至難の業。そんな時は、「ズーム機能」を「望遠設定」にしてアップで撮影するのがおすすめです。また、この時、撮影したい主役の花にできるだけ近寄って、背景と主役の花との距離が取れるアングルを決めることが大切です。

まだまだある♪「ズーム機能」で花のボリューム感を表現

デジタルカメラには「ズーム機能」が搭載されています。「ズーム機能」は
・広い範囲を写す広角側
・遠くの物を大きく写す望遠側

があります。ズームはこのように写る範囲の調節ができるとともに、写すもののボリューム感の表現にも大きく役立ちます。例えば、花畑のような花がたくさん咲いている場所では、広角側で撮影すると花と花の間が離れてまばらに咲いているように写ります。逆に同じ花畑でも望遠側で撮影すると花と花の間の距離がグッと縮まり、花が密集して咲いているように写ります。


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